【剣盾S18最終89位】王道ポリミミ
今期は最終50位以内を目標にし、序盤から精力的に潜っていたのですが、目標達成とはなりませんでした。
しかし、最終89位と自身2度目の最終2桁を達成することができたので、使用した構築についてこちらで解説させていただきたいと思います。
ぜひお目通しください。
レンタルチーム
結果
コンセプト
- どんな構築に対してもポリゴン2@2で選出できるようにすることで安定したゲームメイクを行う。
- ダイマックスを使うことで対面の有利不利を逆転しやすいポケモンを採用することで相手視点では見えづらい勝ち筋を作る。
- ポリゴン2がスタンダードな構築に対して強いので、メタを貼りやすいギミックに対しては構築段階でしっかりメタを貼る。
構築経緯
1.
数的有利を常に維持して戦うことが安定した試合展開をするために重要だと考えた。
そのためには、出し負けするリスクが少ないポケモンを初手に出すことがポイントだと考え、ダイマックスの選択肢まで含めると、広い範囲と撃ち合うことができるポリゴン2を初手に置くことを基本選出とするパーティーを組むことにした。環境序盤はHCポリゴン2を使用していたが、初手ダイマックスできない展開が増えたので、ダイマックスを使わなくても単体性能が高いHBで採用した。
2.
こちらの初手ポリゴン2を起点にミミッキュで切り返されることが多いので、その動きに対応可能であり、タイプ上も相性補完が取れているミミッキュを裏に置き、この2体で厳しいエースバーンに強く、崩し性能もあるウオノラゴンをスカーフで採用。ここまでのポリゴン2ミミッキュウオノラゴンを基本選出とした。
3.
ミミッキュで詰める上で、エースバーンに強く、鉄壁レヒレやピクシーなどの嵌め手に対してTODの詰めルートが取れる枠は必須だと考えたため、HBアッキかいでんぱサンダーを採用。
4.
5枠目は、ラグラージやカバルドンのあくび展開に対して見えない勝ち筋となり、ここまでで重いドヒドを起点にできる地面枠のラムガブリアスを採用。
5.
6枠目は、ポリゴン2等のガブリアスで崩しにくい並びに対しても崩しが可能なヒードランを採用。
で完成。
単体解説
ポリゴン2
性格:図太い
特性:アナライズ
実数値:191(244)-×-148(196)-134(68)-115-80
持ち物:しんかのきせき
技構成:破壊光線/冷凍ビーム/放電/自己再生
耐久ラインはエースバーンの特化珠とびひざげり確定耐え、火力は無振エースバーンにアナライズ補正ダイアタックで確定1発ラインの有名な調整。HCと比較するとダイマックスしない場合の役割遂行能力が飛躍的に向上したと感じた。
イカサマ採用個体も多いが、この構築はカプレヒレの被選出率が高くポリゴン2で削るプランを想定していたこと、冷凍ビームとの攻めの補完が取れていることから放電を採用。
基本的にどんな構築にも選出する構築の要。基本は初手から展開し、その対応力で相手のゲームプランを探ったのち、こちらのゲームプランを立てる。このポケモンをなめた選出に対しては3タテできる性能を持ちながら、通りが悪くても高い耐久で確実にある程度の仕事ができるので、よっぽどのことがない限り選出した。
ミミッキュ
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100-×-125-162(252)
持ち物:いのちのたま
技構成:じゃれつく/影うち/シャドークロー/剣の舞
1番の役割対象が相手のミミッキュであるため、最速ASで採用。
ゴーストダイブではないのは、相手がダイマックス権を残していて皮が剥がれたミミッキュとこちらの皮があるミミッキュが対面した時にシャドークローが安定択になるため。
基本的には初手ポリゴン2でダイマックスを使った後の詰め筋として使用するが、この構築は相手のポリゴン2のダウンロードの起点になるポケモンが多いので、初手に投げることもしばしばあった。
今期は水ウーラオスが流行っていたため、構築段階では別のポケモンにしようかも考えたが、このポケモンが持つオンリーワンの性能が偉大すぎて抜けなかった。
ウオノラゴン
性格:陽気
特性:頑丈顎
実数値:165-142(252)-121(4)-×-100-139(252)
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:エラがみ/逆鱗/ギガインパクト/眠る
相手のウオノラゴンをこちらのウオノラゴンでみる選出をよくするのでミラーに強い陽気最速で採用。
ウオノラゴンをスカーフ水ウーラオスやスカーフレヒレで対応してくる相手に対して、ダイマを切ることで有利不利を逆転できるダイアタック媒体になるギガインパクトを採用。ダイウォール媒体にはドヒドイデに対してTODのルートが取れる眠るにした。
スカーフ枠は水ウーラオスやレヒレも試したが、環境トップのサンダーエースバーンポリゴン2あたりへの性能を考えると、このポケモンしかいなかった。最終日はほとんど選出できなかったが、圧倒的な選出誘導能力と縛り性能を持っていて、選出せずとも活躍してくれた。
サンダー
性格:図太い
特性:静電気
実数値:197(252)-×-143(196)-145-110-128(60)
持ち物:アッキの実
技構成:放電/暴風/回電波/羽休め
+1でアーゴヨンまで抜くまでSに振ったよくある調整、TODを考ええてHPは最大限振った。
役割対象から回電波羽休め暴風は確定。ラストはワンチャンを掴める放電にした。
鉄壁レヒレやピクシーに対する詰め筋となる枠。この構築はサンダー以外に水ウーラオスの通りが良いように見えるため、初手のこちらのポリゴン2と水ウーラオスが対面した際、相手はほとんど冷凍パンチを打ってきたのでポリゴン2でアドをとることができた。
バトンのようなギミックに対しても回電波が非常に有効に働き、シーズン通してほとんど落とさなかった。
ドサイドンやウツロイドが多かったので、今期はこのポケモンを補完枠として採用するのがバランスよく感じた。
ガブリアス
性格:陽気
特性:鮫肌
実数値:183-182(252)-116(4)-×-105-169(252)
持ち物:ラムの実
技構成:地震/スケイルショット/炎の牙/剣の舞
ナットドサイの並びに対して投げる上で、その2体と同時に選出されやすい水ウーラオスの上をとるために最速で採用。
被選出率が高いナットレイを崩すために剣舞炎の牙は必須だったので、この技構成から変更の余地はなかった。
こちらにウオノラゴンがいることもあって、ラグラージはウオノラゴンで処理してくるように見えるため、ガブリアスがラムであることは想定されていないように感じた。それでもラグラージとの対面を作ったらクイックターンをケアして地震やスケイルショットを打ち、ラグラージを削って裏のポリゴン2やサンダーの一貫を作る動きをとっていた。ドヒドイデやナットレイに強いため、構築との親和性が非常に高く、最終日の選出率はとても高かった。
ヒードラン
性格:臆病
特性:もらいび
実数値:191(196)-×-127(4)-164(108)-128(12)-133(188)
持ち物:弱点保険
技構成:マグマストーム/ラスターカノン/大地の力/挑発
S14で結果を残されていた調整をそのまま使わせていただいた。
受けを崩すためにマグスト挑発、あとは技範囲とダイマックス時の自身の耐久底上げのためラスカと大地の力を採用。
ポリゴン2が出しづらい構築に対して初手に投げて、受けポケモンであればマグスト、不利対面ならダイマックスで返り討ちにすることで数的有利をとることができ、コンセプトに合致していた。基本選出で重い受け構築に対してこのポケモンでイージーウィンすることができた。
オーロンゲやアローラキュウコンの壁展開にも強く、基本選出が苦手なギミックに対してもかなり強く働いた。
選出パターン
1.
対面的に動かすことを想定した基本選出。相手の構築に応じてウオノラゴンをサンダーにしたりもする。
2.
ジバコイルやヒードランなどこちらのポリゴン2で圧力がかけにくい場合の選出。
ヒードランで数的有利をとってポリゴン2サンダーで受け回し、TODを狙う。
3.
相手がポリゴン2とサンダーを突破できない場合の選出。ポリゴン2サンダーで受け回しながら、れいびでの氷や回電波で起点を作りガブリアスで数的有利をとる。
その他etc…
振り返り
ダイマックスを強く使うこともできるし、ダイマックスを使わなくても強いポケモンで固めることができたので、こちらが想定していた展開と違った動きをされてもある程度対応できる柔軟な構築に仕上がったと感じる。
その一方で、明確に圧力をかけることができる駒が少ないため、自分の勝ち筋が不明瞭な展開になりがちで、自身のプレイングが顕著に勝敗に影響する構築であり、今の実力では負け込まないが勝ち切るにも難しい構築であったように思えた。
また、基本選出が今期のトレンドだったウツロイドや、それに強いナットレイに対して苦しい立ち回りを強いられてしまうために最終日はほとんどポリゴン2+補完枠での選出になったため、基本選出ができず、立ち回りの練度の浅さを感じる展開がそれなりにあった。
良くも悪くもプレイングが重要な構築に仕上がったと思うので、今後この構築をより煮詰めていきたい。
ここまで閲覧いただきありがとうございました。
来期は今期以上の結果が残せるようにがんばります。