【S12最終48位】カイリュー始動対面【最終レート2105】
シーズンお疲れ様でした。
最近は自分の思うように勝てず、苦しいシーズンを過ごしていましたが、最終盤に構築を変えた結果、ある程度納得できる結果を残すことができたので、自分自身の備忘録も含め構築記事を書きました。
構築は29日に急遽組んだので、調整は改良の余地がありそうですが、各個体のシナジーは綺麗にとれていたと思います。
結果
TN ハザール 最終48位 最終レート2105
コンセプト
○ 高性能なポケモンを環境のトレンドからずらして使う
○ 対面性能が高いカイリューからの始動
○ 高耐久のディンルーを意識させた選出誘導
構築経緯
【29日まで】
自分の得意なサイクル構築を組み立てるにあたり、HBゴツメエアスラカイリューが受けにくいウーラオスを安定して処理することができるため、これを起点にした。こちらのカイリューはハバタクカミか暁月ガチグマから処理されるため、それらにカイリューからの後出しが可能なHD眼鏡サーフゴーを相方にし、残りは「Big6」の並びをそのまま参考にして潜っていた。
しかし、初手の電磁波カイリューを露骨に意識した動きをされることが多くなり、順位も2000位まで落ちてしまい、とてもこのままでは勝てないと感じたため、急遽軸から考え直すことにした。
【最終日】
相手の選出を振り返ってみたところ、電磁波カイリューだけではなく、こちらの初手ディンルーを意識した選出が多く、その選出はこちらのスケショカイリューがケアできていないことに気づいたため、これを起点にすることにした。
スケショカイリューは対面的に使うのが最も強いと感じていたため、残りのポケモンも対面的な構成とした。対面性能と崩し性能が頭ひとつ抜けており、不利展開でも択次第で捲ることが可能な襷悪ウーラオスを詰めとして採用。繋ぎとして、裏からのカイリューに強く、ここまでの2体で重い相手のハバタクカミに対して、流行りの電磁波を起点にできる電気ブースト瞑想ハバタクカミを3匹目に採用。
構築の匿名性を最大限活かすために「Big6」の並びは崩したくなかったので、採用ポケモンは固定し、どのように運用するかから型を考えた。
サーフゴーは、引き先を用意できないと眼鏡が使いづらく、その他の型は足りないSラインを補うため電磁波を採用するしかないと考えているが、電磁波は明らかにメタ対象で動かしづらいと判断したため、消去法的にスカーフとした。
ディンルーは、初手に出てきやすい水ウーラオスへの引き先を用意できないため、ディンルーで撃ち合っていく必要があり、鉢巻やパンチグローブが多い現環境では水テラスで採用するしかないと判断した。ランドロス絡みのサイクルはステルスロックを撒きながら崩したいので、上記のサーフゴーとカイリューを併せて選出できるような型とした。
パオジアンは、カバルドンやヘイラッシャやドヒドイデのような受けを崩すことができる鉢巻電気とし、強引にカイリューやウーラオスを通していけるような型とした。
単体解説
カイリュー@イカサマダイス
テラスタイプ:電気→鋼
神速 地震 スケイルショット 竜の舞
H4 A252+ S252
構築の大エース
相手の初手がほとんど水ウーラオス、竈門オーガポンだったのでテラスを使わずに数的有利をとっていくことができた。
電磁波が意識されるあまり、水ウーラオス→電磁波サーフゴーの動きが散見されたため、サーフゴー前の電気テラスで無限に起点にするつもりで電気テラスを採用していたが、最終日は水ウーラオスの氷技での処理が目立ったため、それを咎められる鋼に変更した。
環境に準速パオジアンしかいないため、意地での採用。調整意図はなし。
オーガポンや相手の死に出しカイリューを意識して神速、相手のサーフゴー引きを咎めるため地震を採用。
圧倒的な対面性能を持っているだけでなく、型の匿名性から得られるアドバンテージがあまりにも大きく、「水ウーラオスが電気テラスで雷パンチ」や「眼鏡サーフゴー後出し」などの動きを咎めることができた。
やれることが多いだけでなく、そのどれもが最高級の性能。まさに最強に似つかわしい。
悪ウーラオス@気合の襷
テラスタイプ:悪
暗黒強打 ドレインパンチ 剣の舞 ふいうち
A252+ B4 S252
択次第で無限の可能性をもったポケモン
ゴーストテラスは認知されているため、あまり有効に働かなくなったと感じていたので、悪テラスで採用。Bに厚いハバタクカミを一撃で仕留めることができるのが最大のメリットだが、あまりにも凄まじいパワーであり、剣舞悪テラス強打で相手のマルチスケイルカイリューが飛んでいったときは流石に声が出た(カイリューが無振だと約30%の乱数)。
今期終盤はキョジオーンが多かったので、自然に対策ができる点で環境に適合していたと思う。
自分はこの環境で一番信用しているポケモン。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:電気
ムーンフォース 甘える 瞑想 いたみわけ
H116 B132 C4 D4 S252+
今期、自分の中ではかなり熱かったポケモン。
唯一、調整を施したが、明確な調整意図はない()
着想は相手の電磁波カミを起点にすることであったが、暁月ガチグマにも有利に立ち回れるのが偉かった。あくびのないガチグマは完全に起点にできるので、ワンサイドゲームを作り出すことができた。
竜舞カイリューに負けないように選出を組むことはこの環境で必須だと考えているが、この型であれば、テラスを残しておかなくてもカイリュー に勝てるので、立ち回りの安定性が増した。
ガチグマに瞑想を積んだ後、いたみわけで回復するのは今年一番快感だったかもしれない。
サーフゴー@こだわりスカーフ
テラスタイプ:鋼
シャドーボール ゴールドラッシュ 10万ボルト トリック
H68 B68 C196 D4 S172+
器用な何でも屋
構築経緯でも述べたように、ディンルーと併せてスイーパーとしての役割が採用理由であったが、HBカイリューに後出しから仕事ができ、悪ウーラオスとの相性補完の良さもあった。
悪ウーラオスとの補完を考え、水ウーラオスに強い調整を前期の構築記事で探したところ、前期1位の調整がまさにそれであり、それをそのまま拝借させていただいた。
めっちゃ強かった。
ディンルー@オボンの実
テラスタイプ:水
ヘビーボンバー カタストロフィ ステルスロック ふきとばし
H244 B116+ S148
選出圧力の塊
調整はこれも前期1位の調整を拝借した。
ランドロスサイクルに選出をすることを想定していたため、カタストロフィ・ステルスロックは確定であり、眼鏡ハバタクカミによりディンルーが削られることが多かったため、ヘビーボンバーも確定とした。@1は、当構築はテラスを使わないと相手のブーストハバタクカミを処理どころか流すことも難しいので、万が一水テラスされてもふきとばすことで裏のカイリューやサーフゴーで処理できるようにした。
初手で選出されることがわかっていても対策が難しいこのポケモンのスペックの高さは異常。
パオジアン@こだわり鉢巻
テラスタイプ:電気
A252+ B4 S252
破壊神
カイリューに後投げされたカバルドンにステルスロックのタイミングで投げて強引に処理したり、受けループに脳死で電気テラバーストをぶちかます。
調整意図なし。
技を一貫させるのが難しいため、相手の行動を読んで動かす必要があるが、このポケモンだけで崩しができる利点があった。数値が高いので、読みを外してもなんとかなることも多かった。
反省(雑メモ)
・サイクルに囚われず、環境に刺さったポケモンとそれにあった動きから構築を作成する。
・はじめから全対応を目指すのではなく、選出誘導の要素採り入れて対応範囲を絞る。特に高耐久のポケモンで動きがわかりやすいポケモンは誘導性能高い。
・構築は最終盤まで変更する。相手の対応方法を注視する。まわしながら、構築内でシナジーするように型を変えていく。
・とりあえず対戦回数増やす。
【S9使用構築】HBカイリュー +HDサーフゴー【最終63位レート2103】
久しぶりにいい構築を作成できたと思ったので、S9にて使用した構築の解説記事を書きました。
結果
TN ハザール 最終63位 最終レート2103
コンセプト
○ カイリューサーフゴーによる受けと崩しを両立した柔軟サイクルの形成
○ 高い性能をもったポケモンをテンプレートとずらした型で採用することによる情報アドバンテージの獲得
構築経緯
軸の設定
HB残飯カイリューが、マルチスケイル込みで受けにくいウーラオスを受けることができると考え、ここから構築をスタートした。
初めは毒菱と併せて使っていたが、相手の構築にウーラオスがいるだけで選出が2体強制されてしまい、パワーの低い選出を強制されていることに気づいたため、カイリューに電磁波を持たせて素早さ関係を逆転させて高火力で倒していく方向性にシフトした。
その高火力要員には、耐久カイリューと様々な点でシナジーが強い眼鏡サーフゴーを採用することにし、しばらく使用していたところ、サーフゴーをHDベースにすることでカイリューサーフゴーに一貫するハバタクカミやテツノツツミに対する立ち回りの幅が広がることを思いつき、かなり使用感が良かったので、この2体を軸にした。
補完枠
「ディンルーカイリュー サーフゴーパオジアンウーラオスハバタクカミ」の並びは型の匿名性と各個体のタイプシナジーが優れているため、そのまま参考にした。
単体解説
カイリュー@食べ残し
テラスタイプ:ノーマル
神速 地震 電磁波 羽休め
H244 A+ B236 S28
・H特化
・Sは麻痺後テツノツツミ抜き
・Bは残飯込みでパンチグローブ冷凍パンチが受かるようになるべく高く
構築の軸①
構築内で徹底的にSラインを意識しているところからもわかるように、ほぼ全ての対戦で選出し、「麻痺+羽休め」で強引に全対応を目指していく。
全ての対戦で選出するために、全てのポケモンに役割を持たせるため、攻撃技を神速地震とした。ウーラオスへの打点等を考慮すると、エアスラッシュの方が有用になる場面も多いが、電磁波のとおらないサーフゴー等に対しても役割を持たせることを優先した。
サーフゴー@こだわり眼鏡
テラスタイプ:鋼
シャドーボール ゴールドラッシュ 自己再生 トリック
H228 C+ D212 S68
・SはS4振りランドロス抜き
・HDは臆病C252ハバタクカミのムーンフォース+シャドボを確定耐えになるラインでHをなるべく高くした
構築の軸②
カイリューを選出するために、必要な要素をとにかく詰め込んだ。
崩し性能が低いカイリューを補助するため、こだわり眼鏡で採用。
カイリューサーフゴーに一貫するハバタクカミやテツノツツミに後投げできるようにHDベースで採用することで、相手視点では見えないサーフゴー引きの択を作ることができ、それがかなりの勝星をもたらしてくれた(例えば相手視点、ハバタクカミカイリュー対面は、仮にサーフゴーに引かれてもムーンフォースシャドーボールを耐えないのでムーンフォースが安定択になるが、HDベースだとこの選択を裏目にできる)。
Sラインは、ディンルーカイリューサーフゴーで選出した場合に、相手のランドロスがビルドアップだとサーフゴーが下をとっていた場合に詰んでしまうことへの言い訳のためだが、HBサーフゴーに上から動く確率を上げることにも繋がるのでそれなりに有用だったと思う。
パオジアン@ゴツゴツメット
テラスタイプ:電気
つららおとし カタストロフィ テラバースト 自己再生
H204 A196 B108 S+
・Sは最速ガブリアス抜き
・Aは HBドヒドイデをたべのこし込みでカタス+テラバーストで落とせるライン
・HB は水ウーラオスの水流連打やこちらテラス後の相手のパオジアンのつららおとしのダメージを意識したライン(調整意図は忘れた)
軸の2体と選出することで「ミラーの解決」と「受け攻め構築に対して選出択を作らない」ことを目的として採用した補完枠①
相手の初手の水ウーラオスはテラバースト電気でゴツメ圏内に押し込み水流を連打させずに倒すことができる。カタストロフィ自己再生であるため、相手の初手ディンルーにも滅法強く、ミラー構築相手には大きなアドバンテージを稼ぐことができる。
ドヒドイデやヘイラッシャ等の受けポケモンに対してもサーフゴーと併せて動かすことにより、「高火力抜群技での攻撃」「交代」「回復」「トリックによる詰め」と柔軟な崩しの選択をとることができ、かつ撃ち合い性能も高いため、受け攻め構築に対しても相手の選出に併せた行動をとることができる。
初手のテラバ飛行カイリューや電磁波展開にも強い。
電磁波と合わせることで、つらら落としが「麻痺+怯み」を狙うことができるようになるので、構築内でのシナジーもとても強かった。
ディンルー@オボンの実
テラスタイプ:フェアリー
H244 A92 B92+ S76
・H特化
・Sは麻痺したA特化ウーラオス抜き(ディンルーミラー意識)
・パオジアンの特化テラバースト耐え調整をしている水ウーラオスにテラバーストが乱数約90%で確定2発
・Bは余り(パオウーラランドあたりとの撃ち合い意識)
ステルスロックによる(サーフゴーの)崩しの補助として採用した補完枠②
カイリューサーフゴーを活かすために、最も大切なのは「数的有利を先にとること」だと考えていて、パオジアンやウーラオスと初手に対面した場合に、ディンルーがテラスタルを使って強引に数的有利をとっていくためにフェアリーテラバーストを採用。
ディンルーカイリューサーフゴー選出は崩しが必要な場合に選出していくことを想定しているので、サーフゴーへのイーユイの後出しを制限するため、ステルスロックも採用した。
ウーラオス@こだわり鉢巻
テラスタイプ:水
H156 A172+ B136 S44
・Sは準速キノガッサ抜き
・HBは特化パオジアンの抜群テラバーストを耐えるラインでHをなるべく高くした
・Aは余り
カイリューサーフゴーと併せて有象無象に対して基本選出を作る補完枠③
ウーラオスカイリューサーフゴーで選出することを意識した構成。
テラスタルを使わずに幅広く撃ち合っていけるので、カイリューにテラスタルを使うことを想定した選出を無理なく作ることができる。
ここまでで重いキノガッサに対して、蜻蛉からカイリューサーフゴーにつなぐ動きを作ることもできる。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:水
ムーンフォース 甘える 瞑想 いたみわけ
H4 B252 S252+
ここまでの5体が対応にまわった型になっているため、環境に少ないポケモンでやりたいことを通されるパーティがきつかったので、逆にこちらが先にハバタクカミを展開して相手に強く展開させない動きをするために採用した補完枠④
カイリューで止めることが難しいコノヨザルやイダイナキバ等のビルドアップ系統を甘えるで逆に起点にできるので、構築のストッパーとしてカイリューとうまく棲み分けできていた。
選出
ほとんどの対戦で
「カイリューサーフゴー」+補完枠で選出
反省
全対応の構築を目指し、納得のいく構築が組めたため、プレイングが煮詰まってきた最終日はかなりいい戦いができたと思う(自分の想定していた対応はできていた)。
ただ、その一方で確率を絡める構築である以上、下振れで負ける試合が相当数発生するので、対戦回数を重ねないと勝率が安定せず、レートを上げるのに時間がかかってしまったのが勝ちきれなかった要因であると感じる。
もう少し早く準備できていればよかった。
【S33使用構築】ラキバドザシ結【最終16位】
今回はS33にて使用した構築の解説記事となります。
今期は過去2シーズンと同じバドザシサンダーランドラキヌオーの6体で最終日を戦い、最終16位と(自分の中では)高順位をとることができました。
この軸を使い始めてからの3シーズンは安定して結果を残すことができており、かなり煮詰めることができたと感じています。
このルール最終シーズンということで需要はあまりないかもしれないですが、その分これまでの考察をしっかり言語化したつもりなので、ぜひお目通しいただければと思います。
環境認識
伝説2体ルールも7ヶ月目となり、当然ながらかなり環境が煮詰まっていた。あえて言語化・具体化すると、
(1)いろいろな伝説の組み合わせが開拓されたこともあり、様々なアーキタイプとマッチングする(特定のアーキタイプとばかりマッチングするわけではない)。
(2)目新しい動きをされることはかなり少なくなり、選出段階で相手の6体を見るだけで、ある程度試合展開は意識することができる。裏を返せば、それは相手も同じであり、再戦が非常に多いことも相まって、基本的にはこちらの動きは想定されていることが多い。
という状況だったと考えていた。
その中でもザシバドとザシオーガについては、それ専用の対策が必須であることもあり、他のアーキタイプよりは母数が多いという認識だった。
このような環境において勝つために求められることは
強い汎用選出を構築内に採れ入れ、それを誰よりもうまく扱うこと(選出・プレイングの練度を高めること)
だと考えた。
そこで、S31で自分が使用していて、選出の汎用性・ごまかし性能が高いと感じていた「ラッキーザシアンバドレックス」を引き続き軸として使用し、
ザシバドとザシオーガについては、より勝率を上げることができる選出を構築に組み込むことを意識して構築を作成した。
構築の要点
ラッキーザシアンバドレックスの基本選出
S31の構築記事にて解説しているが、補足してこの軸の強みを掘り下げておきたい。
動きの基本はステルスロック+ザシバドの強烈なアタッカー2本を通すというものであるが、ステルスロック撒きをラッキーという受けポケモンにすることで、機械的にステルスロック撒きを先発で選出する必要性がなくなる。これには次のようなメリットがある。
例えば、こちらの初手がバドレックス、相手の初手がサンダーであるようなケースを考える。
相手の行動はダイマックスをきらないと対面バドレックスに勝てないため、サンダーがダイマックスするか、バドレックス受け(例えばポリゴン2)に引くの2パターンになることが想定される。
この2パターンに対してこちらのラッキー引きは両対応ができているため、安全なステルスロック展開がほとんど保証されており、加えて相手のダイマックス枯らし等の更なるアドバンテージの獲得の可能性まである。
ザシアンとバドレックスの強烈な攻撃性能による対面操作から、ラッキー展開を行なっていく。
これがエースバーン等の一部きついポケモンを除けば汎用的に選出ができ、上振れ性能等もあってどんな構築に対してもある程度の勝率を見込むことができた。
このコンセプトを実現するためにザシアンとバドレックスはこの基本選出と一番シナジーする型になるようにした。
HBサンダーを軸にした受け攻めスイッチ選出
S31の構築記事では詳細に触れていなかったが、この構築におけるHBサンダーは
この構築で最も強いポケモンであった。
サンダー自身の性能も相まって、ザシアンバドレックスランドロスの攻めとラッキーヌオーの受けを繋ぐ重要なスイッチとしての役割を高い次元で果たした。
ザシバドとザシオーガにはサンダーを絡めた「受け2攻め1」の選出で安定した試合運びを行うことができ、特にザシオーガには高い勝率を残すことができた。
上記2点により、
ザシバドとザシオーガにはサンダーを絡めた「受け2攻め1」の選出で勝率8割ほど、
それ以外にはラッキー展開で勝率6割ほど
トータルで7割くらい勝率が出せるんじゃないかという仮説に基づき、構築を完成させた(実際はそこまでうまくいかなかった)。
単体解説
バドレックス(黒馬上)@こだわりスカーフ
性格:控えめ
特性:神馬一体
努力値:191(124)-×-126(204)-204(4)-121(4)-192(172)
技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック
【個体解説】
・調整は変更なし。ミラー意識で、ザシアンに対する性能を維持したうえで可能な限りSラインを上げている。
・「動きの柔軟性」を体現したようなスペック。試合展開に応じて、崩し/ストッパー/スイープ全ての役割をこなす。
・ドレインキッスはダイフェアリーが相手の状態異常を絡めた展開を拒否する技として優秀すぎたので、ラッキーザシアンバドレックスを汎用的な並びとするために必須。
・いななきとアストラルビットの高火力のおかげで場を整えれば強気に先行ダイマックスできるのもプレイングがわかりやすいという側面で非常に優秀。
ザシアン@くちたけん
性格:いじっぱり
特性:ふとうのけん
努力値:199(252)-213(28)-141(44)-×-136(4)-191(180)
【個体解説】
・こちらも調整はミラー意識で早めの調整。相手のスカーフバドレックスがトリックした後に、その素早さラインまで抜けていることが多かったので、相手のバドレックスがこちらのラッキー処理のために、スカーフをトリックしてしまうとこちらのザシアンの一貫ができてしまう展開がそれなりにあり、有用な調整だった。
・真の抜きエース。剣舞をもったこのポケモンを安定して受けることヌオー・ヌケニン以外ではほとんど存在しない。氷の牙はHBサンダーやランドロスで止まらないために必須であった。
・ステルスロックを撒くことでメタモンとの役割関係が逆転するこの調整はどこまで行っても有用で、この構築の大きな勝ち筋の一つになっていた。
ラッキー@しんかのきせき
性格:のんき
特性:自然回復
努力値:357(252)-25-62(252)-55-126(4)-49
技構成:うたう/卵産み/ステルスロック/こごえるかぜ
【個体解説】
・特殊受けとして汎用性がありながらステルスロックを撒ける唯一無二の性能。新環境になってもこのポケモンにしかできない性能をもっているため、一定の使用率は保たれるのではないかと思う。
・今回はミラーで有利をとるためにこごえるかぜを採用。先に数的有利をとってしまうことができれば、裏にラッキーとザシアン(バドレックス)を残しておくことで相手のバドレックスが襷であっても全抜きを咎めることができるので、ミラーで最強の技だった。
シャドーボールではラッキーにダイマックスを使わないと襷バドレックスに対面で勝つことができないため、ラッキーにダイマックスを残さなければいけない点が使いづらかったため、個人的にはこごえるかぜでよかったと思う。
ヌオー@たべのこし
性格:慎重
特性:貯水
努力値:202(252)-105-108(20)-×-126(236)-55
技構成:地震/毒毒/欠伸/自己再生
【個体解説】
・今回はA特化ザシアンのじゃれつくを最高乱数切で耐える調整に変更した。
・今期のカイオーガはほとんど冷凍ビームかダイアタックから入ってきてしんどかった。釣りだしウーラオスの動きもかなり多く、型誤認によるアドバンテージは全くと言ってよいほどなかった。それでも、最低限欠伸を使えることもあって、プレイングでまきかえすことができたので、オーガ軸にはかなり高い勝率をあげることができた。ちなみに、HBカイオーガに対してもザシアンやバドレックスと併せることでほとんど勝つことができる。
サンダー@アッキのみ
性格:ずぶとい
特性:静電気
努力値:197(252)-×-150(252)-145-110-121(4)
技構成:放電/ぼうふう/電磁波/羽休め
【個体解説】
・ラッキーヌオーを崩すウーラオスに対して受け出し、でんじはによる麻痺でザシアンやランドロスのサポートを行い、場合によっては自身がダイジェットでエースとなっていく受け攻めスイッチを高い次元で成立させる怪鳥。
・最強のポケモンであるが、不確定要素の強いポケモンであった。イベルタルに対しても、このポケモンを絡めた選出を行なっていたが、ほうでんも絡めた30パーセントを何度も押し付けて、どれか引けば勝ちになるみたいなゲームが多く、そこで引けなくて負けという割り切りが相当数発生した。
ランドロス@いのちのたま
性格:ようき
努力値:165(4)-197(252)-110-×-100-157(252)
【個体解説】
・最強の珠アタッカー。このポケモンの完璧な受けはかなり難しく、剣舞択やダイマックス択で強引に全てを貫くことができる誤魔化し性能が高いポケモン。
・ホウオウがかなり重い構築になっているが、このポケモンで強引に択ゲーに持ち込み最低限の勝率を保ってくれた。
選出パターン
基本:
バドレックスやザシアンを先発させ、ラッキー引きから、攻撃的なステルスロック展開に移行する。
ザシバド:
サンダーとラッキーでサイクルをまわし、でんじはやステルスロックでザシアンの一貫を作る。
ザシオーガ:
サンダーとヌオーでサイクルをまわし、でんじはや欠伸、毒でザシアンの一貫を作る。
以上になります。
伝説2体ルールお疲れ様でした。
【S32構築記事】ラキザシバド展開2【最終74位1996】
ファスタムと申します。
この度、ポケモンランクマッチS32にて使用した構築の解説記事を書かせていただきます。
(以下常体)
構築経緯
前期の構築が自分の中でいろいろとまとまっていたので、それを軸に何点か変更して使用した。
シーズン中盤くらいまでいろいろな構築使っていたが、個人的にこのルールはザシアンバドレックスが限りなく結論に近いと思う。
前期からの課題とその解決策
1 ホウオウポリゴン2の突破手段に欠ける点
前期の構築ではホウオウの崩しをランドロスに一任しており、ランドロス受けが成立しているホウオウ軸に対して立ち回りが縛られてしまっていた。
この課題を解決するために、珠ボルトチェンジサンダーを採用した。
サンダーが有利対面でボルトチェンジを押すことで、ポリゴン2に対して、ボルトチェンジのダメージを加えながらザシアンに交代し、次のサイクルでポリゴン2がこちらのサンダーのダイジェットを受けられなくなるので、サンダーからの崩しが成立する。
相手の特殊受けがバドレックス受けとサンダー受けを両立させているケースは非常に多く、この立ち回りを取り入れることで、ラッキーヌオー以外の受け系統への勝率が向上した。
2 スカーフ以外のバドレックスの処理手段に欠ける点
前期の構築では、初手のスカーフ以外のバドレックスの処理がラッキーで歌って最速起きを割り切りスカーフバドレックスで上から殴るというかなりの運だけムーブをしていた。
スカーフ以外のバドレックスも増えたように感じたため、安定した処理手段を取り入れる必要性を感じた。
そこで、ラッキーにこごえるかぜを採用した。こごえるかぜで相手の襷をけずりながら、ザシアンでの処理も可能になるため、スカーフ以外のバドレックスへの勝率も向上した。
単体解説
バドレックス(黒馬上)@こだわりスカーフ
性格:控えめ
特性:神馬一体
努力値:191(124)-×-126(204)-204(4)-121(4)-192(172)
技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック
【個体解説】
前期と変更なし。
襷バドレックス等も試したが、トリックによる積みポケモン対策やメタモンを考えると、受けと合わせる上ではスカーフの性能が頭抜けていると感じた。
ザシアン@くちたけん
性格:いじっぱり
特性:ふとうのけん
努力値:199(252)-213(28)-141(44)-×-136(4)-191(180)
【個体解説】
前期と変更なし。
ワイルドボルトも試したが、ザシアンで抜いていく試合を考えると、この技構成で完結していると感じる。
ラッキー@しんかのきせき
性格:のんき
特性:自然回復
努力値:357(252)-25-62(252)-55-126(4)-49
技構成:うたう/こごえるかぜ/卵産み/ステルスロック
【個体解説】
前期の構築からあまえるをこごえるかぜに変更した。
詰め性能と引き換えに初手の先発性能が格段にあがった。
また、ちょうはつもちに対しても多少の仕事はこなすことができる。
ただ、あまえるの詰め性能のバリューが高すぎるため、スカーフ以外のバドレックスを割り切り、あまえるにした方が個人的には好み。環境次第。
ヌオー@たべのこし
性格:慎重
特性:貯水
努力値:202(252)-105-105-×-128(252)-56(4)
技構成:地震/毒毒/欠伸/自己再生
【個体解説】
前期と変更なし。
あまりにも交代読みダイアタックやダイアイスをうたれたので、一回キれて天然でつかったら、対面したザシアンが剣舞してきて戦士しかいないことを実感した。
サンダー@いのちのたま
性格:ひかえめ
特性:静電気
努力値:165-×-105-194(252)-111(4)-152(252)
技構成:ボルトチェンジ/ぼうふう/ねっぷう/羽休め
【個体解説】
ボルトチェンジはねやすめは立ち回りの幅が広がりとても好みの性能。
特性はプレッシャーにしたい感もかなりあるが、何かと便利な静電気にした。
ランドロス@こだわり鉢巻
性格:ようき
努力値:165(4)-197(252)-110-×-100-157(252)
【個体解説】
サンダーに珠をとられたので鉢巻で採用。
サンダーと合わせて受けには強くなったが、ランドロスを選出する試合はランドロスを通す展開になりやすく、打ち分けの必要性をかなり感じたので、他の持ち物でよかった気がする。
結果
TNはざ 最終74位
シーズン後半は2ロムとも30位以内をキープしてて、今期は1桁狙えると思ってたけど、最後惨敗して自分の弱さを実感したシーズンになりました。
またがんばります。
【S31構築記事】ラキザシバド展開【最終14位2049/19位2036】
ファスタムと申します。
この度、ポケモンランクマッチS31にて使用した構築の解説記事を書かせていただきます。
(以下常体)
構築の要点
この構築が勝てた要因を以下の3点から説明する。
ラキザシバドの基本選出
この伝説環境2体ルールにおいて、最初に覇権を握ったのは「ランドザシバド」である。
これは、そもそもステルスロック+ザシバドが強いという話であるが、環境が進んだことで、ランドロスが動きづらいポケモンが初手にきて、ザシアン受けとバドレックス受けを用意されて、苦しい立ち回りになることが増えた。
そこでをステルスロック撒きとすることを考えた。
ラッキーはステルスロックを撒くだけではなく、歌うや甘えるによって、ザシアン受け()、やバドレックス受け()から仕事をすることができる。
また、ザシバド最大の課題であるメタモンに対して以下のような強さがある。
❶バドレックスをコピーされた場合は受けることができる。
❷ザシアンをコピーされた場合は、こちらのザシアンの調整がメタモンの巨獣斬を耐えて、返しの巨獣斬+ステルスロックダメージで高乱数で倒すことができる。
以上より、の基本選出がかなり汎用性の高い選出になっている。
黒バドレックスにおけるカイオーガ対策
基本選出ではカイオーガ受けがラッキーとなるが、ラッキーはカイオーガを受けることがギリギリなため、卵産みが強制され、ステルスロックや甘える等のターンを作ることが難しい。
そこで、貯水枠を使って、カイオーガを受けることを考えた。貯水枠には、カイオーガが後ろから展開されてもいいように、対面操作技である欠伸と再生技を覚えることを求めた。
そこで採用したのが貯水。
ラッキーヌオーの並びを作ることができるため、相手視点では貯水に見え辛く、相手のカイオーガを確実に機能停止にすることができた。
また、バドレックス受けのに対して滅法強いため、カイオーガが選出されなかったとしても、これらのポケモンから欠伸と毒を使った崩しを行うことができるため、バドレックスのカイオーガ対策枠として最高のポケモンだった。
このポケモンがいることで、ザシオーガに対してシーズンを通してよっぽどのことがない限り負けなかった。
ラッキーが最強
ほとんどの構築に選出可能だった。メタの対象としていない構築に対しても、このポケモンの単体性能で試合展開を有利に運ぶことができることが非常に多かった。
最終日は48勝12敗と、プレイングが固まりだしてからはかなり高い勝率を残すことができた。
単体解説
バドレックス(黒馬上)@こだわりスカーフ
性格:控えめ
特性:神馬一体
努力値:191(124)-×-126(204)-204(4)-121(4)-192(172)
技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック
【個体解説】
前期のふとんさんが使用されてらっしゃった調整を拝借した。
ミラーで投げることを意識し、最低限ザシアンに対しての性能が確保できる中で、Sラインが最も高いものを使用した。
ラッキーとの相性補完が抜群で、ラッキーが無力な挑発もちは、悪タイプであることが多く、バドレックスへの後投げの役割も担っているため、バドレックスでスカーフトリックして、ラッキーを動かすことができた。
相手のラッキーの処理ルートとして、サイコショックは必須。
相手のイベルタルの処理ルートになり、ダイフェアリーで状態異常を阻害できるドレインキッスも確定枠。
高い攻撃性能と器用な立ち回りができる最高のポケモン。
ザシアン@くちたけん
性格:いじっぱり
特性:ふとうのけん
努力値:199(252)-213(28)-141(44)-×-136(4)-191(180)
【個体解説】
こちらもふとんさんの調整を拝借した。
ミラーにおいて、相手のザシアンやスカーフを失ったバドレックスより早いことは勝利に直結するので、可能な限り早い調整のものを使用した。
氷の牙は、ラキヌオーを鉢巻ランドロスで崩す動きを咎めることができる。
ザシオーガ対面において、ヌオーの欠伸に強引に眠らせながらヌオーを処理してきた場合に、眠った相手のポケモンを起点にして裏まで貫けるように剣舞。
エースバーンの被選出率はかなり高いため、最速エスバ抜いているのが偉かった。
ステルスロックと+1巨獣斬で相手のメタモンを縛るコンセプトのため、もうちょっと調整検討する余地があった(この調整だとメタモンに対して巨獣斬が127〜151ダメージ)。
ステルスロック込みでメタモンとの相性関係が逆転するのは、相手視点見えづらく、バドザシのザシアンにおいては極めて有用な調整だった。
ラッキー@しんかのきせき
性格:のんき
特性:自然回復
努力値:357(252)-25-62(252)-55-126(4)-49
技構成:うたう/あまえる/卵産み/ステルスロック
【個体解説】
1番強い。
多分この環境は、煮詰まれば煮詰まるほど、このポケモンの数が増える。
この4ウェポンが最も単体性能が高いと感じている。
しかし、襷バドレックスの処理をかなりあまえており、あまえるあたりをこごえるかぜにするのもありだが、今回は極限まで単体性能をあげることを意識した。
もはや、伝説ではなく、このポケモンから構築を組んだ方がいい気がする。
ヌオー@たべのこし
性格:慎重
特性:貯水
努力値:202(252)-105-105-×-128(252)-56(4)
技構成:地震/毒毒/欠伸/自己再生
【個体解説】
この並びだと絶対に天然に見える
カイオーガに無類の強さをもちながら、相手のバドレックス受けから欠伸と毒を使って崩しもできる。
また、ラッキーヌオーをみて、選出されることの多いウオノラゴンにも強い。
ヌオーは天然だろうが貯水だろうが、この技構成が1番単体性能が高いと感じる。使ったことがない人はぜひ使ってみてほしい。
サンダー@アッキのみ
性格:ずぶとい
特性:静電気
努力値:197(252)-×-150(252)-145-110-121(4)
技構成:放電/ぼうふう/電磁波/羽休め
【個体解説】
構築の並びから珠サンダーに見えるため、相手のカイオーガと対面したら、ほぼ確実にダイマをきってくる。
ウーラオスに対して受け出せるため、ラッキーとの補完はヌオーより良い気がする。
電磁波は、バドレックス意識。バドザシミラーにおいて、相手はサンダーの処理をバドレックスですることが多いので、そこに電磁波で麻痺をいれることでこちらのザシアンとの素早さ関係を逆転させる。
アッキは、こちらのヌオー引き読みでザシアンがじゃれつくを選択してくることが多く、1回は受け出しができるようにするため。静電気を引くことができれば、その後、剣舞のないザシアンであれば、サンダーでの受け出しが可能になる。
最強のポケモンであるが、頑張って静電気引いてくれれば勝てるし、逆に電磁波外しは負けに直結するため、不確定要素の強いポケモン。
ランドロス@いのちのたま
性格:ようき
努力値:165(4)-197(252)-110-×-100-157(252)
【個体解説】
最強の珠アタッカー。
一般枠の珠アタッカーといえば、サンダーかランドロスだが、これだけラッキーがいる環境においては、ランドロスの方が汎用的に選出できる。
バドレックスザシアンは、どちらもホウオウに対して打点がなく、選出し辛いので、ホウオウに強いという点でもバドザシの珠アタッカーとしては最適だと考える。
剣舞を積んでしまえばこのポケモンを止めることができるポケモンは存在せず、威嚇による補助もあり、打点のないラッキーと合わせる珠アタッカーとしても最適だと考える。
ちなみに、一応ランドザシバドの並びを作れているが、環境がまわり、こちらの襷ランドロスを意識した選出はされなかった気がする。
基本選出
・ラッキーザシアンバドレックス
ザシオーガに対しては
・ザシアンバドレックスヌオー
その他いろいろ
結果
TN ハザール 最終14位 レート2049
TN はざ 最終19位 レート2036
ここまで閲覧いただきありがとうございました。次は最終1桁目指してがんばります。
【S27構築記事最終96位】想定外イベルザシアン
ファスタムと申します。
この度、ポケモンランクマッチS27にて使用した構築の解説記事を簡易的にですが、書かせていただきます。
今シーズンはポケモンに割くことができる時間があまりなかったため、どうなることかと思いましたが、自分の中では完成度が高い構築に仕上げることができたと思っています。最上位の構築というわけではありませんが、ぜひご一読いただければと思います。
構築経緯
伝説環境ではいつも使っているザシアンは確定。
まず、相方の伝説を考えた。せっかく伝説枠を2体使えるので、求める要素は、ザシアンと同時選出できること、ザシアンが不利をとるネクロズマに強く出られることの2点であり、イベルタルが一番条件に当てはまりそうだったので、イベルタルと合わせることに。
ザシアンが明確に不利をとるネクロズマとイベルタルが明確に不利をとるザシアンの両方に対して受け出せるヌオーも確定。
ここまでのを基本選出にして構築を組み始めた。
4枠目に、ここまでで重い珠サンダーの選出を抑制でき、ヌオーと並べることができるラッキーを採用。
ここまでで、相手のザシアンカイオーガに対して勝率が悪かったので、5枠目でその対策ができるようにした。ザシアン軸を長く使っている経験より、一番きついのは初手からメタモンを選出されることだったので、5枠目にメタモンを採用。
6枠目はジガルデやルギア等の詰み展開に対抗でき、ヌケニンに対して強い枠として、カバルドンを採用した。
以上6体で完成。
単体解説
ザシアン@くちたけん
性格:陽気
特性:不撓の剣
努力値: 193(204)-197(52)-135-×-135-220(+252)
【解説】
イベルタルと合わせる上で、相手のザシアンに強いザシアンにすることは半ば必須である。
ミラーで強いのは当然のこと、それどころか相手のザシアンを起点にすることができるHSベースのザシアンを採用。想定通り多くのザシアンを起点にすることができた。
つるぎのまいは、アッキHBサンダーが多いこの環境において必須級だと感じた。
インファイトを入れることで、相手にダイマックスを使わせてしまえば、後出しネクロズマに対しても打ち勝つことができるようになる。
Aに努力値を振っているのは、ステルスロック込みでのB振りムゲンダイナへの乱数を考慮したため。
イベルタル@いのちのたま
性格:意地っ張り
特性:ダークオーラ
努力値:201-201(+252)-116(4)-×-118-151(252)
技構成: ダブルウイング/イカサマ/ふいうち/ちょうはつ
【解説】
ザシアンと組まれているイベルタルは特殊と想定されることがあまりにも多く、相手の想定につけこみ、多くのアドバンテージを稼ぎ出した。具体例は以下のとおりである。
・ホウオウが打ち合い有利だと想定して、初手でダイマックスする展開をとってくる。
・ラッキーやハピナスが受け出される。
・こちらのふいうちがない読みで初手ヒヒダルマが突っ込んでくる(不意打ちで確定1発)。
・壁展開がひかりのかべから入ってきたり、ムゲンダイナがマジカルフレイム撃ってくる。
以上では収まらないほどいろいろな場面で、このポケモンが物理であることの恩恵を受けることができた。
イカサマはザシアンやネクロズマに対する最高打点で、意味わからん位強かった。
挑発は、ダイウォール媒体となり、ふいうちと合わせて、立ち回りの幅が広がるのと、詰み展開の阻害ができるので必須。
この環境における物理イベルタルはこの技構成で完結していると思う。
ヌオー@たべのこし
性格:腕白
特性:天然
努力値:201(244)-94-150(+252)-×-87(12)-55
技構成: 地震/まもる/欠伸/自己再生
【解説】
特に語ることのない枠。きれいにザシアンとイベルタルの補完として活躍してくれた。
ラッキー@進化の輝石
性格:呑気
特性:自然回復
努力値:357(252)-x-62(+252)-×-126(4)-49(-)
技構成: 地球投げ/タマゴ産み/あまえる/歌う
【解説】
イベルタルで数的有利をとったあとにこのポケモンでTODする動きをよくしていた。
あまえるを採用することで、対面からであればネクロズマやホウオウからの突破も許さない。
TODを狙いたいのがムゲンダイナ絡みであるため、相手の状態異常から逃れることができ、ワンチャンを掴むこともできる歌うを採用。
何度もこのポケモンを使ってきたが、この型が一番使用感がよく、強いと感じた。
メタモン@気合の襷
性格:なまいき
特性:かわりもの
努力値:155(252)-68-68-68-74-61
技構成: へんしん
【解説】
対ザシアンオーガの秘密兵器。最強だった。
これまでのメタモンはスカーフで、メタモンで抜いていくポケモンという認識だったが、このポケモンは初手に置いて後ろのポケモンを通していくポケモンである。
まずこのポケモンの採用経緯をここでもう少し補足しておく。
この構築は、本来であれば、イベルタルから展開したいが、ザシアンカイオーガに対しては初手イベルタルで入ることができない。それに加えて、ザシアンは最速で採用している以上、後ろから展開して抜いていく枠として運用したい。
そこで、初手でダイマックスを使わずに展開ができるポケモンを探した。
また、相手視点ではこちらの初手イベルタル展開を警戒してか、初手からザシアンが選出されることが多かった。
以上より、襷メタモンを初手で展開することが一番勝率に貢献するのではないかと想定した。
カイオーガから入られた場合でも、かみなりで相手のカイオーガをこちらのイベルタル圏内まで押し込むので、十分強いだろうと想定した。
この想定は大正解であり、このポケモンを採用してからザシアン軸への勝率が飛躍的に上がった。それどころか事前には想定していなかったが、スカーフと想定される立ち回りをされることから得られるアドバンテージがあまりにも大きかった。具体的には以下のとおり。
・巨獣斬を受けてきたアッキサンダーをじゃれつくで落とすことができた。
・初手のカバルドンやラグラージがステルスロックをうってきて、こちらが一方的に欠伸ステロループに入れることができた。
・巨獣斬を受けたヌオーが交代一点読みで、毒毒を打ってくるので、じゃれつくでこちらのうらのザシアン圏内まで押し込むことができた。
挙げるとキリがないくらい持ち物誤認によって得られるアドバンテージは大きかった。
カバルドン@オボンの実
性格:わんぱく
特性:すなおこし
努力値:215(252)-132-171(+140)-×-107(116)-67
技構成: じしん/あくび/ふきとばし/ステルスロック
【解説】
特に何の変哲もない型。
ガマゲロゲが多かったので、意地ガマゲロゲのダイストリームを耐えるまでB方面に振った。
選出パターン
・()
・
・
・()
結果
TN:はざ 最終96位
TN:ハザール 最終182位
以上です。S28もがんばります。
【S26構築記事(最終53位/76位)】カイリューは初手竜舞
ファスタムと申します。
この度、ポケモンランクマッチS26にて使用した構築の解説記事を書かせていただきます。
竜王戦ルールは今期で最終ということもあり、構築の中身を紹介するというよりは、構築作成経緯を言語化し、読者の方が今後構築を組むにあたり、少しでも参考になれば幸いです(結局初手ダイマしてるだけなのは内緒)。
【トレーナーカード】
環境考察
伝説環境ではいつも使っているザシアンは確定。まじでザシアン以外使ってなくてやばい。
まず、伝説枠をザシアンにする上で、環境の流れを踏まえ、構築の方向性を以下の3点のように定めた。
- 上位構築において、ザシアン対策を「ヌオーによる受け」と「メタモンの切り返し」としているものが明らかに多く、この2つの動きへの対応ができないザシアン構築は勝ちきれない。この2つの動きに対して、柔軟な対応ができるような構築にする。
- 前期、最上位にはザシアンがいたものの、基本的にはザシアンで結果を残した人は少なかった。これは前期の構築の多くが、厚いザシアン対策を構築に組み込んでいたからである。今期は逆にザシアン側がその対策を対策して数を伸ばす予想をたてた。それを踏まえてこちらはミラーに対して強い構築にする。
- 煮詰まった環境においては、皆が強い動きを対策しようとするために、相手の行動の予測がたてづらい。その中で安定して勝率を出すためには、対応にまわりすぎず、自分の動きを押し付けることが大切。採用するポケモンは可能な限り、自身で相手を突破するスペックが高いもので固めた(補助技で裏のサポートをするようなポケモンの採用は控えた)。
以上を意識して採用ポケモンを決めた。
採用経緯
・ヌオーとメタモンを対策するにあたり、襷マンムーがダイマックスを消費せずにどちらにも強く出られるので採用。
・ザシアンマンムーと合わせるポケモンとして、ダイマックス適性が高く、確実に数的有利をとることができるポケモンとして珠カイリューを採用。
ここまでのを基本選出とした。
・ザシアンミラーに最も強いポケモンとして、ゴツゴツメットヌオーを採用。
・黒バドレックスに選出でき、カイリューとダイマックスの補完がとれているポケモンとしてHCポリゴン2を採用。
・最後の一枠はカイオーガに露骨に強い残飯欠伸トリトドンを使っていたが、テッカグヤ絡みの受け構築が明らかに増えていると感じたため、それに強いポケモンとして、最終日に急遽風船ヒードランに変更した。
以上6体で完成。
単体解説
ザシアン@くちたけん
性格:意地っ張り
特性:不撓の剣
努力値: 195(220)-242(+236)-135-×-135-175(52)
【解説】
・このポケモンの役割は、ヌオーとヌケニン以外に対して受けを許さず、確実に1体以上持っていくことにあるので、HAベースの調整にした。テッカグヤやナットレイでこのポケモンを対処してくる動きが多く、環境に刺さっている構成だと感じた。
・マンムーの地震を12.5%で耐えるので、こちらのマンムーを相手のメタモンにコピーされても大体勝てる(甘えポイント⑴)。
・前期のホウオウのSラインが最速以外は116(44振り)までだったので、それらがS+1されてもギリギリ上とれる(甘えポイント⑵)。
マンムー@気合の襷
性格:やんちゃ
特性:どんかん
努力値:185-200(+252)-100-91(4)-72-132(252)
【解説】
・ダイマックスせずにヌオーに致命傷を与え、ラッキーやポリゴン2引きに対しても抗える枠。後出しラッキーやポリゴン2に対しては、交代読みで地震うってからつららおとしの試行回数を稼いで、怯みで突破する文字通りやんちゃなマンムー。
・襷を活かして、ザシアンをコピーしてきたメタモンを切り返すこともできる。
・ザシアンに強いランドロスやサンダーにも強い。
ザシアン使いのかゆいところに手が届くポケモン。
カイリュー @命の珠
性格:意地っ張り
特性:マルチスケイル
努力値: 187(164)-204(+252)-115-×-120-112(92)
技構成: 逆鱗/ダブルウイング/ほのおのパンチ/竜の舞
【解説】
・マルチスケイルを盾にダイマックスすると、めちゃくちゃな対面性能をしているポケモン。火力も凄まじく、竜舞を積んでしまえば受けはほとんど不可能。構築単位で初手にエースバーンやウーラオスを誘うので、それらを起点に竜舞してた。
・マルチスケイルは対面性能の向上だけではなく、相手のダイマックスに対して無理やり受け出し、こちらもダイマックスをきって切り返す動きもできる。
本当に最強だった。このポケモンをきれいに受けることができるポケモンがポリゴン2くらいであるが、そのポリゴン2にはザシアンが明確に有利であるため、ザシアンとのシナジーも素晴らしかった。
一般枠のダイマックス最強枠はサンダーという認識が覆った。
ヌオー@ゴツゴツメット
性格:腕白
特性:天然
努力値:201(244)-94-150(+252)-×-87(12)-55
技構成: 地震/まもる/毒毒/自己再生
【解説】
・前期上位構築の影響か、ヌオーは欠伸とたべのこしが警戒されており、逆にこの型が環境に刺さっていた。具体的には以下の2点。
❶ザシアンが欠伸よみで突っ込んできた場合、ゴツメダメージでこちらのザシアンの巨獣斬圏内に押し込むことができた。
❷相手のヌオーやナマコブシに毒毒をいれてザシアンでの処理を可能にできた。
総じて、この型のヌオーはこちらのザシアンを通す動きを作り出すことができた。
構築の方針にはそぐわない面もある型になったが、相手のザシアン軸への刺さり具合がとても良かったので、この型で採用した。
ポリゴン2@しんかのきせき
性格:控えめ
特性:ダウンロード
努力値:191(244)-×-110-172(+252)-115-82(12)
技構成:破壊光線/冷凍ビーム/シャドーボール/自己再生
【解説】
・ザシアンやマンムーと選出する場合に、ダイマックス適性がほしかったので、HC振り。
・ザシアンに動きにくいのが難点だが、ヌオーと合わせることで、ザシアン軸にも選出することができた。
・カイリューマンムーがステルスロックに弱いので、ステルスロック展開がそれほど痛手にならない点でも相性補完がとれていた。
ヒードラン@ふうせん
性格:控えめ
特性:もらいび
努力値:166-×-126-200(+252)-127(4)-129(252)
技構成:マグマストーム/だいちのちから/ソーラービーム/ちょうはつ
【解説】
・最終日に受け構築が多かったので、急遽採用した枠。
・ザシアンとの相性補完のためにふうせん。無難に一番強かったと思う。
・ヒードランが重いパーティーは、初手にエースバーンやウーラオスを投げることで対応していることが多く、カイリューとかなりシナジーが良かった。
基本選出
・ザシアン軸
カイリューザシアンヌオー
初手のダイマックスをカイリューで牽制して、ザシアンとヌオーで詰めていく。
カイリュー が初手ダイマすることはほとんどなく、サイクルしながら、ヌオーを通していく動きになることが多かった。
ウオノラゴン等を無理やりヌオーに後投げして、ヌオー突破を狙ってきそうなパーティやバシャーモ入りには、カイリュー ザシアンマンムーの基本選出をしていた。
・ネクロズマ軸
きっつい。相手のネクロズマに展開されると止まらないので、相手の行動からダイマックスをどこで切ってくるか考えて、後発でダイマックスできるように立ち回った。
・黒バドレックス
ポリゴン2とザシアンのタイプで交換読みサイクルを回して、盤面有利を整え、ポリゴン2マンムーを通していく。ポリゴン2のダイホロウでナットレイをマンムーやザシアン圏内に入れることができる点でシナジーは強かった。
その他
+ザシアンマンムー
選出段階で、うーむと首をひねりながら、残り10秒ぐらいに結局初手ダイマでいいかってなってた。
結果
TN はざ 最終レート2020 最終53位
TN ハザール 最終レート2013 最終76位
自明だが、これだけザシアンを使ってきて、ザシアン軸はある程度無理な交換読みしていかないと勝てないことがわかりました()
以上です。ダイマ2体ルールもがんばります。