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ポケモン構築記事

【S12最終48位】カイリュー始動対面【最終レート2105】

シーズンお疲れ様でした。

最近は自分の思うように勝てず、苦しいシーズンを過ごしていましたが、最終盤に構築を変えた結果、ある程度納得できる結果を残すことができたので、自分自身の備忘録も含め構築記事を書きました。

構築は29日に急遽組んだので、調整は改良の余地がありそうですが、各個体のシナジーは綺麗にとれていたと思います。

 

結果

TN ハザール 最終48位 最終レート2105

コンセプト

○ 高性能なポケモンを環境のトレンドからずらして使う

○ 対面性能が高いカイリューからの始動

○ 高耐久のディンルーを意識させた選出誘導

構築経緯

【29日まで】

自分の得意なサイクル構築を組み立てるにあたり、HBゴツメエアスラカイリューが受けにくいウーラオスを安定して処理することができるため、これを起点にした。こちらのカイリューはハバタクカミか暁月ガチグマから処理されるため、それらにカイリューからの後出しが可能なHD眼鏡サーフゴーを相方にし、残りは「Big6」の並びをそのまま参考にして潜っていた。

しかし、初手の電磁波カイリューを露骨に意識した動きをされることが多くなり、順位も2000位まで落ちてしまい、とてもこのままでは勝てないと感じたため、急遽軸から考え直すことにした。

【最終日】

相手の選出を振り返ってみたところ、電磁波カイリューだけではなく、こちらの初手ディンルーを意識した選出が多く、その選出はこちらのスケショカイリューがケアできていないことに気づいたため、これを起点にすることにした。

スケショカイリューは対面的に使うのが最も強いと感じていたため、残りのポケモンも対面的な構成とした。対面性能と崩し性能が頭ひとつ抜けており、不利展開でも択次第で捲ることが可能な襷悪ウーラオスを詰めとして採用。繋ぎとして、裏からのカイリューに強く、ここまでの2体で重い相手のハバタクカミに対して、流行りの電磁波を起点にできる電気ブースト瞑想ハバタクカミを3匹目に採用。

カイリューハバタクカミ悪ウーラオスを基本選出とした。

構築の匿名性を最大限活かすために「Big6」の並びは崩したくなかったので、採用ポケモンは固定し、どのように運用するかから型を考えた。

サーフゴーは、引き先を用意できないと眼鏡が使いづらく、その他の型は足りないSラインを補うため電磁波を採用するしかないと考えているが、電磁波は明らかにメタ対象で動かしづらいと判断したため、消去法的にスカーフとした。

ディンルーは、初手に出てきやすい水ウーラオスへの引き先を用意できないため、ディンルーで撃ち合っていく必要があり、鉢巻やパンチグローブが多い現環境では水テラスで採用するしかないと判断した。ランドロス絡みのサイクルはステルスロックを撒きながら崩したいので、上記のサーフゴーとカイリューを併せて選出できるような型とした。

パオジアンは、カバルドンやヘイラッシャやドヒドイデのような受けを崩すことができる鉢巻電気とし、強引にカイリューやウーラオスを通していけるような型とした。

単体解説

カイリューイカサマダイス

テラスタイプ:電気→鋼

神速 地震 スケイルショット 竜の舞

H4  A252+ S252

 

構築の大エース

相手の初手がほとんど水ウーラオス、竈門オーガポンだったのでテラスを使わずに数的有利をとっていくことができた。

電磁波が意識されるあまり、水ウーラオス→電磁波サーフゴーの動きが散見されたため、サーフゴー前の電気テラスで無限に起点にするつもりで電気テラスを採用していたが、最終日は水ウーラオスの氷技での処理が目立ったため、それを咎められる鋼に変更した。

環境に準速パオジアンしかいないため、意地での採用。調整意図はなし。

オーガポンや相手の死に出しカイリューを意識して神速、相手のサーフゴー引きを咎めるため地震を採用。

圧倒的な対面性能を持っているだけでなく、型の匿名性から得られるアドバンテージがあまりにも大きく、「水ウーラオスが電気テラスで雷パンチ」や「眼鏡サーフゴー後出し」などの動きを咎めることができた。

やれることが多いだけでなく、そのどれもが最高級の性能。まさに最強に似つかわしい。

 

悪ウーラオス@気合の襷

テラスタイプ:悪

暗黒強打 ドレインパンチ 剣の舞 ふいうち

A252+  B4  S252

 

択次第で無限の可能性をもったポケモン

ゴーストテラスは認知されているため、あまり有効に働かなくなったと感じていたので、悪テラスで採用。Bに厚いハバタクカミを一撃で仕留めることができるのが最大のメリットだが、あまりにも凄まじいパワーであり、剣舞悪テラス強打で相手のマルチスケイルカイリューが飛んでいったときは流石に声が出た(カイリューが無振だと約30%の乱数)。

今期終盤はキョジオーンが多かったので、自然に対策ができる点で環境に適合していたと思う。

自分はこの環境で一番信用しているポケモン

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ:電気

ムーンフォース 甘える 瞑想 いたみわけ

H116 B132 C4  D4  S252+

 

今期、自分の中ではかなり熱かったポケモン

唯一、調整を施したが、明確な調整意図はない()

着想は相手の電磁波カミを起点にすることであったが、暁月ガチグマにも有利に立ち回れるのが偉かった。あくびのないガチグマは完全に起点にできるので、ワンサイドゲームを作り出すことができた。

竜舞カイリューに負けないように選出を組むことはこの環境で必須だと考えているが、この型であれば、テラスを残しておかなくてもカイリュー に勝てるので、立ち回りの安定性が増した。

ガチグマに瞑想を積んだ後、いたみわけで回復するのは今年一番快感だったかもしれない。

 

サーフゴー@こだわりスカーフ

テラスタイプ:鋼

シャドーボール ゴールドラッシュ 10万ボルト トリック

H68 B68 C196  D4  S172+

 

器用な何でも屋

構築経緯でも述べたように、ディンルーと併せてスイーパーとしての役割が採用理由であったが、HBカイリューに後出しから仕事ができ、悪ウーラオスとの相性補完の良さもあった。

悪ウーラオスとの補完を考え、水ウーラオスに強い調整を前期の構築記事で探したところ、前期1位の調整がまさにそれであり、それをそのまま拝借させていただいた。

めっちゃ強かった。

 

ディンルー@オボンの実

テラスタイプ:水

ヘビーボンバー カタストロフィ ステルスロック ふきとばし

H244  B116+  S148

 

選出圧力の塊

調整はこれも前期1位の調整を拝借した。

ランドロスサイクルに選出をすることを想定していたため、カタストロフィ・ステルスロックは確定であり、眼鏡ハバタクカミによりディンルーが削られることが多かったため、ヘビーボンバーも確定とした。@1は、当構築はテラスを使わないと相手のブーストハバタクカミを処理どころか流すことも難しいので、万が一水テラスされてもふきとばすことで裏のカイリューやサーフゴーで処理できるようにした。

初手で選出されることがわかっていても対策が難しいこのポケモンのスペックの高さは異常。

 

パオジアン@こだわり鉢巻

テラスタイプ:電気

つららおとし かみくだく テラバースト こおりのつぶて

A252+  B4  S252

 

破壊神

カイリューに後投げされたカバルドンステルスロックのタイミングで投げて強引に処理したり、受けループに脳死で電気テラバーストをぶちかます

調整意図なし。

技を一貫させるのが難しいため、相手の行動を読んで動かす必要があるが、このポケモンだけで崩しができる利点があった。数値が高いので、読みを外してもなんとかなることも多かった。

 

反省(雑メモ)

・サイクルに囚われず、環境に刺さったポケモンとそれにあった動きから構築を作成する。

・はじめから全対応を目指すのではなく、選出誘導の要素採り入れて対応範囲を絞る。特に高耐久のポケモンで動きがわかりやすいポケモンは誘導性能高い。

・構築は最終盤まで変更する。相手の対応方法を注視する。まわしながら、構築内でシナジーするように型を変えていく。

・とりあえず対戦回数増やす。